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投稿日
2025年11月01日09時11分
タイトル

アノテーションDataFormatString

内容

[DisplayFormat(DataFormatString = "{0:C}", ApplyFormatInEditMode = true)] は、ASP.NET MVCやASP.NET Coreでデータの表示形式を指定するためのデータ注釈属性(Data Annotation)です。この属性を使用することで、モデルのプロパティに対して特定のフォーマットを適用できます。以下に詳しく解説します。

構成要素の説明

  1. DataFormatString = "{0:C}"

    • これはデータの表示形式を指定するプロパティです。
    • {0:C} は、通貨形式(Currency Format)を意味します。たとえば、日本のロケールでは「¥1,000」のように表示されます。
    • {0} は値のプレースホルダーで、C は通貨フォーマットを指定するフォーマット指定子です。
    • ロケール(カルチャ)に依存するため、環境設定に応じた通貨記号やフォーマットが適用されます。
  2. ApplyFormatInEditMode = true

    • 通常、DataFormatString はデータの表示時にのみ適用されますが、このプロパティを true に設定すると、編集モード(フォーム入力など)でも同じフォーマットが適用されます。
    • たとえば、編集画面で値が「1000」ではなく「¥1,000」と表示されるようになります。

使用例

以下は、モデルクラスでこの属性を使用する例です。

Csharp
using System.ComponentModel.DataAnnotations; public class Product { [DisplayFormat(DataFormatString = "{0:C}", ApplyFormatInEditMode = true)] public decimal Price { get; set; } }

この場合、Price プロパティは以下のように動作します:

  • 表示モード: 通貨形式(例: ¥1,000)で表示されます。
  • 編集モード: フォーム入力時にも通貨形式が適用されます。

注意点

  1. 編集モードでのフォーマットの影響

    • ApplyFormatInEditMode = true を設定すると、編集時にフォーマットが適用されますが、ユーザーが値を入力する際にフォーマットが邪魔になる場合があります(例: 通貨記号が含まれると入力エラーになることがある)。
    • この場合、カスタムエディタテンプレートを使用して、編集時のフォーマットを調整することを検討してください。
  2. ロケールの影響

    • 通貨記号や小数点の位置などは、サーバーやクライアントのカルチャ設定に依存します。必要に応じて、カルチャを明示的に設定することも可能です。
  3. カスタムテンプレートの優先順位

    • DisplayFormat 属性で指定したフォーマットは、ビューでカスタムテンプレート(例: ~/Views/Shared/DisplayTemplates/Decimal.cshtml)が定義されている場合、そちらが優先されることがあります。

まとめ

  • [DisplayFormat] は、データの表示や編集時のフォーマットを簡単に指定できる便利な属性です。
  • DataFormatString でフォーマットを指定し、ApplyFormatInEditMode を true にすることで、編集モードにもフォーマットを適用できます。
  • ただし、編集時のユーザー体験やロケール設定に注意が必要です。

このように、[DisplayFormat] を適切に活用することで、データの見た目を統一し、ユーザーにとってわかりやすいUIを実現できます!

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